中学生(1~3年生)ではどんなことをするの?
中学生の目標
中学生の目標は小学生高学年と同じく
- 自由研究コンテストでの受賞
- プレゼンテーションコンテストの発表者メンバーとなること
- それらを達成するための作文力と国語力を身につけること
の3つが大きな目標となります。
さらに中学生では
4. 科学ジュニア甲子園全国大会への出場
が目標として追加されます。そのため、今まで以上に理系科目への理解と国語力が必要となってきます。
学習の進め方
- 理数教科による学習メリット?【自然科学への感性・論理力・批判力・学習定着力のアップ】
- 実験結果から規則性を見つけ出し、重要な原理原則を見つけ出す。【ICTとプログラミングを例に考える】
理数教科による学習メリット?
理数教科による代表的な授業方式として、実験が挙げられます。
では時間のかかる実験をわざわざ行うメリットとは一体どこにあるのでしょうか?
それは「ひとつひとつの自然現象に対してしっかりと向き合い「なぜ・どうしてだろう」と深く考え抜く作業が行うことができること。」といったことです。
ここで言う深く考えるとは、自身が持っている自然科学への感性と現象を正しく結び付け、根拠をもって批判的に接することができることを指します。
もう少しわかりやすくお伝えすると、実験を行うことによって、理科(自然科学への感性)、数学(論理力)、国語(批判力)の3つの力がお互いに関連付けをしながら鍛えられると言うことです。
実は実験を行うことに、もうひとつ大きなメリットがあります。それは、体験を通した学習は、授業を受けるだけよりも学習定着率が高いということです。
学習ピラミッドの考え方によると、授業だけを5%とすると、体験したことは75%の学習定着率があると言われています。(諸説あります)
確かに実験を行うと時間がかかります。しかし、実験を行うことによって得られる様々なメリットは、通常得ることができない物ばかりです。
補足ですが、静岡県の公立高校入試において、理科の平均点だけがここ数年極端に低くなっています。理科の点数を伸ばすことは、高校合格への近道からもしれません。
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 |
---|---|---|---|---|
28.69 | 27.59 | 28.68 | 19.79 | 17.35 |
静岡県高校入試 理科平均点
ICTとプログラミングと科学の組合せ
実験にICTとプログラミングを利用するとはいったいどういったことでしょうか?
例えば、加熱している水の温度を調べる場合、温度計を使って時間ごとに温度の読み取りを行っていました。すると、本当はあってはいけないことですが、個人差によるデータにばらつきがどうして生じてしまいます。
しかし、ICTとプログラミングを使えば、そのような個人差のばらつきはなく、より確実なデータを取得することができます。
そうすることで、重要な原理原則をより見つけ出しやすくなります。このことは、自然科学への理解の手助けにもつながります。
宿題
その1. 自由研究
夏の自由研究は毎年行ってもらいます.しかも,ただ提出するのではなく,しっかりと研究を行ったうえで提出をしてもらいます.よって直前になって研究を進めるのではなく,計画的に進めていく必要があります.教室でスケジュールを一緒に決めていきますで,協力していい研究を行いましょう!
その2. 作文
「理数分野が得意だから、文系科目はできなくてもいい。だから作文も書けなくてもいい。」といった時代は終わりました。これからの時代、理数関係の仕事についたとしても、誰にでもわかるような技術資料を、より論理的な文章で書かなくてはいけません。ですから、作文は今後の社会において必須能力であると言えます。
もちろん最初は大変です。ですが、頑張ればだれでもできるようになりますから、あきらめずに取り組みましょう!
その3. 数学
数学ラボは、学校で習っている数学の問題を応用したものです。だからと言って難しい問題ではありません。どちらかというと考え方の視野を広げてくるような問題ばかりです。