電気エネルギーでパンケーキづくり
電気エネルギーでパンケーキづくりと聞くと、多くの人がオーブンもしくはIHを利用することかなと、想像するのではないでしょうか。
ですが、今回の実験では電気エネルギー熱エネルギーに変えるのではなく(最終的には熱エネルギーになりますが)、電気そのものを直接パンケーキミックスに流すことでパンケーキを作ろうとしている、それなりに危険な実験となります。
この実験が危険な理由は、電圧を下げずに交流100Vを直接に利用していて、感電の可能性が非常に高い点にあります。
そのため、子どもたちも危険に対して敏感になりながら実験を行っていますが、それ以上に講師側は何も起きないようにとひやひやしながら授業を行っております。
この実験のポイントは、ヒーターのように電気エネルギーを一度熱エネルギーに変えて外部から熱を得ているのではなく、パンケーキミックスに電気を流すことで電気抵抗を発生させて内部から熱を発生させていることです。
よって原理的にはそれほど難しいことではありません。
ただ、電気が身近になりすぎた今の生活様式において、電気が流れるだけで熱が発生するなんてことは多くの子どもたちは知りません。まして、その熱を利用してパンケーキを作ることができることを知っている子どもはもっと限られてきます。
そういった背景から、今回のこの実験が子どもたちにとって大きな経験値となるのは間違いないでしょう。