本書の前半では、観察→観測→実験といった研究の基本的な進め方や、帰納・演繹といった現象から考えるのか原理から考えるのか、といった科学の基本的な考え方がまとめられています。後半ではこれらの考え方が、どのように利用され現在に至るまでに発展してきたのか、科学史の観点からまとめられています。そのため、どうして科学的視点が必要になったのか、歴史的背景を知ることができます。
そのため、科学が好きな人はもちろん、一度でも理科を習う必要がなぜあるのかと、考えたことがある人も一読いただきたいです。理科を習う必要性に疑問を感じている人は、習っている内容に将来性を感じていないのではないでしょうか。本書を読めばその疑問を解決できますし、より科学というものに対しての考えたかをはじめとした必要性や、未来性を感じ取ってもらえるはずです。
もちろん、これから自由研究を始めたい人にもオススメです。直接的な答えがあるわけではないですが、よりよくまとめるためのヒントがたくさん書かれています。