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理科にも読解能力は必要か?【電磁石の単元を例に考える】

 ちょうど5年生が理科の授業で,電磁石を習い始めているみたいですね.今回の科学教室は予習みたいな形式で,電磁石について子どもたちの一緒に勉強をしてきました.

 それにしても,電磁石の実験は理科の実験ではあるけれど,文章読解能力が非常に問われる単元であるといつも思っています.例えば「下の実験1を行ったあと,実験2を行うことで調べたいことは何でしょうか?」という問題が出たとします.

実験1

実験2

 この問題は,対照実験について理解しているどうかを問う問題です.ここで本来であれば,巻き数について指摘するのが正解ですが,何人かは電流について指摘する子がいます.表を見ると,電流の値が一番目に入るので,そのように答えてしまうのでしょう.つまり,問題をよく理解せずに,目に入ってきたものだけで答えてしまったということです.

 このように子供たちの傾向を追っていくと,理科であってもデータを読み取るための文章読解能力が必要であると言えます.このことは「理科が得意だから理系科目だけ頑張ればいい.」といった考え方のままでは,理数科目であったとしても,大きな成長ができないともいえます.

 理科が得意だけど,テスト問題をよく読まず点数を落としてしまうことが目立つようならば,まずは読解能力を鍛えてみてはいかがでしょうか?

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