今回に紹介する『3000万語の格差 赤ちゃんの脳をつくる、親と保護者のはなしかけ:明石書店』によると、もっとも重要な幼児教育とは、3つのT(+1)を意識するべきだということが書かれています。
その3つのT(+1)とは1.Tune In(注意と体を子どもに向けて) 2.Talk More(子どもとたくさん話す) 3.Take Tune(子どもと交互に対話する) 3+α.Turn off(デジタル機器の電源を切る)のことです。さっくりとしたまとめ方をすれば、赤ちゃんに向き合って話しかけるということになりそうですが、その話しかけ方にもいくつかのポイントが記述されていました。例えば、外国語で話しかける、もしくは標準語ではなしかけるなどは良いのか悪いのか。このあたりのことが気になる方は一読されるとよいと思います。
それにしても生まれてきてから3歳までにこれら3つのT(+1)を大切にした言葉の環境によって、子どもの人生の基礎が決まるとはなかなかにショッキングなコメントです。一方で、この本は「幼児教育」の大切さを説いた著書であり、「早期教育」を推進しているものではありません。では本来の「幼児教育」とはどういったものなのか。またそれは「早期教育」とどのような違いがあるのか。そういった視点から読んでみてもおもしろいかもしれませんね。