昨日の夕方ごろ,教室の卒業生で現在中学1年生の生徒が,理科について教えてほしいと,教室に遊びに来ました.とはいっても,小学生を対象とした教室なので,中学のテスト対策なんて気の利いたことはできるはずもなく.仕方ないので,教室にある教科書を見ながら即興で問題を作ることに.こんな調子だったので,「あまり役に立てそうにないな.」と考えていたのですが,思いのほか教え方にいい感触を得ることができました.また,今回の件を通して,子どもたちの思考力についていろいろと思ったことがあったので,そのまとめをさせていただきます.
Q1.ガスバーナーの炎を調整時,ガス調整のあとに,空気量を調整する理由を考えてみよう.という質問に対して,
「酸素を供給するため.もしくは炎を青くするため.」
と解答.テスト的にはあってそうだけど,実際には熱量について触れるのが正しい.
Q2.逆流がどうして起こるのかを考えてみよう.という質問に対して
「フラスコが冷えるから」
と解答.雰囲気はあっているけど本質ではない.
ここまで深く掘り下げた傾向の問題が出るのかどうか,細かい区分けは経験が浅いせいかはっきりとはしてない.けれど,思ったのは,この「テストに出るのか?出ないのか?」という目には見えない境界のありよう次第で,子どもたちの将来にわたる思考力が浅くなってしまうのでは,と今回のテスト勉強を通して改めて気づかされました.
さて,その気づきの上で,私たち大人ができることは何かあるのでしょうか? そのことについてはまた次回にまとめさせていただきます.