まず最初に
本書は大人の発達障害を対象とした内容となっております。
つまり
発達障害の方とどのような
接し方をすればよいのか
もしくは支援したらよいのかを
一度でも悩んだことがある方に
読んでいただきたい一冊となっています。
一方で
子どもの発達障害のために
本書を読んでみようかとお考えに
なられた方もいらっしゃるかと思います。
当然本書も良本なのでオススメしますが
それよりも
発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ
という本の方が
現実的な子どもへの対応方法が詳しく書かれているので
本書よりもそちらをオススメします。
さて本書を読むと
発達障害に関する問題は
とても根が深いことが分かります。
程度の差はあるにせよ
意外に多くの方が
発達障害の何らかの影響が実生活に出てしまっていること。
発達障害に関する不正確な診断により
人によっては人生を振り回されていること。
社会全体で
発達障害の理解がもっと深まれば
これらの問題が少なくなり
より多くの人が生きやすくなる。
ただ
自分のことで精一杯である現代において
他人を理解しようとする
画期的な動きがあるかというと
なかなかに難しいのが現実か。